「BiP Up 2024」研究計画発表会(3/21)開催報告

2025年3月21日に「BiP Up 2024」研究計画発表会を東京大学大気海洋研究所にてオンラインと会場からのハイブリット形式で開催しました。発表会には採択者6名のほかオンラインを含めて計40名にご参加いただきました。開催報告を日本バイオロギング研究会会報(223号)に掲載しましたが、同様の内容を以下にも転載します。

採択者の多くはバイオロギング調査の経験がない方々でしたが、これまでの研究の経緯とバイオロギング計画との関係がよく整理されており、いずれも実現可能性の高い内容でした。また、どの研究も独創性に富んでおり、非常に魅力的でした。

個人的に今回の発表内容で最も印象的だったのは、京都府立西舞鶴高校教諭の本藤聡仁さんによる京都府冠島におけるオオミズナギドリを対象とした研究計画です。BiP Upへの応募の動機は、高校生から「バイオロギングがやりたい!」という強い要望があったことだそうです(下図に本藤さんのスライドの一部をご紹介します)。近年では一部の高校英語の教科書にもバイオロギングが取り上げられており、それをきっかけに高校生が関心を持ち、BiP Upへの応募・採択に至ったとのことでした。まさにこのプロジェクトの趣旨にぴったりの取り組みだと感じました。

発表後には、調査経験が豊富な参加者との活発な質疑応答が行われ、実りある議論が展開されました。また、発表会後には、現地参加された発表者・聴講者の皆様と交流会(飲み会)も開かれ、終バス間際まで熱い研究談義が続きました(下写真)。

今回の研究計画発表会では、研究会会員以外の方々にも複数のMLを通じて広く参加を呼びかけました。事前申込者42名の会員区分を分析したところ、全体の55%が非会員であり、さまざまな分野の方々にバイオロギングへの関心が広がっていることが伺えました(下図)。

今後、採択された研究の調査成果は、研究会会報やシンポジウムなどを通じて報告する予定です。また、BiP Upは来年度も継続予定です。今後も斬新で意欲的な研究テーマが集まることを期待しています。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です