このプログラムは、海生哺乳類や魚類から得られた深度と温度のデータを可視化し、その動物が潜水中に経験した環境を統計的に解析するツールです。研究者やデータ解析者が潜水動物の行動や環境適応を理解するための第一歩として活用できます。
- 深度と温度の推移を示す時系列グラフ(profile_depth_temp.png)を生成し、潜水行動の全体像を把握します。
- 深度と温度の分布をヒストグラム(histogram_depth_temp.png)で視覚化し、データの頻度を把握します。
- 同時に以下の要約統計量(平均値、中央値、最小値、最大値、標準偏差)を算出します。
- 深度と温度の散布図(scatter_depth_temp.png)から、動物が経験した深度と水温の関係を可視化します。
上記の図はdata_dt_corrected.csv*を元に作成しました。
*BiPでOpenデータとなっているKagari Aoki (Teikyo University of Science) 提供のマッコウクジラの潜水データ (title: SW20130726_Rausu_R13_141_27_BiP-TDR_DepthTempSpeed3Acc3Mag_87663_release20130727) の一部を深度補正プログラム(watersurface)で補正したデータを使用しています。
実行方法
プログラム(depth_temp_analysis.py)とデータ(data_dt_corrected.csv)をダウンロードして、Pythonのプロンプト上でそれらを保存したディレクトリに移動して、以下のコマンドを実行します。
python depth_temp_analysis.py
ファイル名(data_dt_corrected)を入力すると要約統計量と上記3つのグラフが表示されます。グラフはそれぞれ同じディレクトリ内に保存されます。
深度・温度データが含まれるファイル名を入力してください(.csvの拡張子は省略可): data_dt_corrected 深度の要約統計量: mean: 278.50201279427927 median: 330.7567281807013 min: -1.4491424354301463 max: 896.2379213113057 std: 196.06183984117658 count: 34320