plot_DT
では、深度と水温のデータを含むdata_dt.csv
を読み込み、深度と水温の時系列グラフを生成してデータの全体像を視覚化しました。これにより、データの傾向や異常値を事前に確認することが可能です。
一方で、dive_parameter_analysis
は、以下の手順に基づいて潜水1回あたりの詳細なパラメーターを計算し、それらをCSVファイルとして出力するとともに統計量を出力します。このプログラムは、指定した深度の閾値を超えるデータポイントを潜水開始とみなし、深度の増減パターンを分析して潜水底部の開始・終了を特定します。その後、深度が再び閾値未満になった時点を潜水終了とします。これに基づき、以下の潜水パラメーターを計算します。また、最小潜水時間を設定することで短時間の潜水を除外します。これを繰り返してデータ全体を処理します。これらのプロセスにより、研究者やデータ解析者は簡単かつ効率的に潜水データを解析し、興味のあるパラメーターや統計情報を取得できます。プログラムの柔軟な設定により、さまざまな条件に適応した解析が可能です。
潜水パラメーター
・dive_id: 各潜水の通し番号
・dive_start: 潜水開始日時 (UTC時刻)
・dive_end: 潜水終了日時 (UTC時刻)
・dive_duration: 潜水時間(分)
・max_depth: 潜水中の最大潜水深度 (m)
・bottom_start: 潜水底部の開始時刻 (UTC時刻)
・bottom_end: 潜水底部の終了時刻 (UTC時刻)
・bottom_dur: 潜水底部時間(分)
・number_bottom_ascents: 潜水底部での上昇回数
実行方法
プログラム(dive_parameter_analysis.py)とデータ(data_dt.csv)をダウンロードして、Pythonのプロンプト上でそれらを保存したディレクトリに移動して、以下のコマンドを実行します。
python dive_parameter_analysis.py
ファイル名(data_dt)を入力し、潜水開始・終了の閾値となる深度 (m) を入力し、潜水時間の最小値 (分) を入力すると、潜水ごとに以下の潜水パラメーターを算出して、同じフォルダ内にCSVファイル(dive_parameters.csv)が保存され、その統計量がプロンプト上に表示されます。以下では、潜水開始・終了の閾値(5 m)、潜水時間の最小値 (5分) を入力しています。
潜水データのファイル名を入力してください(.csv拡張子は省略可): data_dt 潜水開始・終了の閾値となる深度 (m) を入力してください: 5 潜水時間の最小値(分)を入力してください: 5 潜水回数: 14 max_depth (最小): 294.5 max_depth (最大): 893.0 max_depth (平均): 537.3928571428571 max_depth (中央値): 531.0 max_depth (標準偏差): 168.27783557276624 dive_duration (最小): 12.833333333333334 dive_duration (最大): 41.7 dive_duration (平均): 32.021428571428565 dive_duration (中央値): 33.849999999999994 dive_duration (標準偏差): 7.173370235617323 bottom_dur (最小): 9.716666666666667 bottom_dur (最大): 34.95 bottom_dur (平均): 24.255952380952376 bottom_dur (中央値): 24.383333333333333 bottom_dur (標準偏差): 6.599124544187264 number_bottom_ascents (最小): 25 number_bottom_ascents (最大): 87 number_bottom_ascents (平均): 50.785714285714285 number_bottom_ascents (中央値): 49.5 number_bottom_ascents (標準偏差): 20.468281546103213 結果が 'dive_parameters.csv' に保存されました。