BiP Up 2025採択結果発表

2025年に募集したBiP Up 2025の採択結果を発表します。BiP Upは、採択された研究計画に対してデータロガーを無償提供する研究支援プロジェクトです。2024年にプロジェクトを開始し、初年度には6件の研究計画が採択されました。2025年は、継続課題1件を含む計7件の研究計画が採択されました。
以下に採択結果:応募者氏名(五十音順)・研究タイトル、および提供機器(機器メーカー)を示します。

Joy Savanagouder(琉球大学)
Fine-Scale Movement and Behavior of Juvenile Bull Sharks in Okinawa Using Multi-Sensor Biologging
LoggLaw C7XI・C7XIR(Biologging Solutions Inc.)

新屋 惣(奄美野生動物医学センター)
奄美大島の傷病鳥獣を用いた行動解析と治療効果の評価
Debut NANO・FlEXII(Druid tech)

瀬川 晃生(北海道大学大学院)
バイオロギングを活用した養殖魚の尾鰭振動周波数に基づく成長推定手法の開発
LoggLaw C7XIR(Biologging Solutions Inc.)

谷口 真理(株式会社自然回復)
日本列島固有のニホンイシガメの保全対策としての移植の試み:場所に馴染むを定義する
LoggLaw C7XIR(Biologging Solutions Inc.)

仁部 駿介(東洋大学大学院)
フロート式GPSロガー曳航装置を用いたチャネルキャットフィッシュの塩水環境応答
Debut FlEXII(Druid tech)

本藤 聡仁(京都府立西舞鶴高等学校)
高校生による冠島のオオミズナギドリの行動追跡を通したSTEAM教育モデルの確立
Debut NANO(Druid tech)

松川 夕華(琉球大学)
国指定天然記念物塩川を遡上するアオウミガメの行動解明
ORI400-3MPD3GT・DVLW400M130(Little Leonardo)

BiP Upは、当初、大学院生やポスドクなど、研究費の制約を受けやすい若手研究者を主な支援対象としてスタートしましたが、募集を行う中で、予想を超えて幅広い分野・所属の方々から応募が寄せられました。
例えば、京都府立西舞鶴高等学校の研究は、高校教員による応募であり、研究自体は高校生とともに実施される教育・研究一体型の取り組みです。また、奄美野生動物医学センターによるプロジェクトでは、野生鳥類の傷病個体を対象とした行動解析を通じて、リハビリテーションおよび野生復帰の高度化を目指しています。さらに、株式会社自然回復による民間企業の研究では、身近な自然環境における保全対策を目的とした実践的な調査研究が採択されました。
BiP Upでは、高校生や学部生であっても、調査を実現するための十分な基盤と明確な目的意識、そして実行への意欲があれば、積極的に支援したいと考えています。今後はその方針をより明確に発信し、次年度以降、さらに多様な分野や立場の方々からの応募につながることを期待しています。
採択された皆様には、2025年度中にデータロガー本体に加え、機器のセットアップに必要なケーブルやソフトウェアなどのインターフェース類を提供する予定です。
これらの機器を用いた具体的な研究計画については、2026年3月21日に東京大学大気海洋研究所にて、現地およびオンラインを併用したハイブリッド形式で発表していただく予定です。当日は、2024年採択者の皆様にも研究成果をご発表いただく予定です。

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